6月に結婚式を挙げるということは一般的に縁起が良いとか花嫁さんが幸せになれると言われています。いわゆる「ジューンブライド」と呼ばれるこの言い伝え、一度は耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
特にこれから結婚式を挙げられる皆さんは、いつにしたらいいのか悩みますよね。
一般的に10月くらいの晴れの日が多く暑くも寒くもない時期が好まれますが、ジューンブライドにあやかりたい!でも梅雨時期で天候が心配という方も多いと思います。
ところで、皆さんはこの「ジューンブライド」の起源、そしてなぜ日本で広まったのかしっていますか?意外と知らない方も多いのではないかと思います。この記事では知られざるジューンブライドの意味と、日本での広まりについて紹介していきます。
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ジューンブライドの由来!3つの説がある!
ジューンブライドの由来は3つの説が有力と言われています。
1つ目はギリシャ神話に由来するもので、これが一番強力な説です。
このギリシャ神話の主神であるゼウスには妻であるヘラがいます。
その女神ヘラはギリシャ神話ではJuno(ユーノ)と呼ばれ、これが6月のJuneの語源と言われています。
ヘラは、浮気性のゼウスに対し、浮気を許さず、嫉妬深い神であるだけでなく、良い家庭を作るための努力をした神様ということもあり結婚生活の守護神と言われるようになりました。そして6月に祭られる女神が、この女神ヘラというわけで、6月に結婚するカップルはヘラに見守られて幸せな結婚生活が送れるというわけです。
2つ目は、昔ヨーロッパでは農作業が忙しくなる3~5月の結婚は禁じられていました。なので、それが明けた6月は結婚式ラッシュとなることが多かったようです。大勢の人が結婚式を挙げるため、村総出でのお祝いとなり、幸せいっぱいの式になるということです。
また、6月に結婚してすぐ妊娠となると、出産時期がちょうど翌年の2月から3月にかけてとなるため、農作業が忙しくなる前にあたり、周りからのサポートが得やすかったということもあります。
3つ目は、ヨーロッパでは6月はちょうど冬が終わり、暖かい気候に移り変わる時期です。また、日本と違い雨が最も少ない時期なので、明るいムードの中結婚式を挙げることができます。
そんな理由?ジューンブライドが日本に広まったわけ!
では、なぜヨーロッパの文化であるジューンブライドが日本にも広まったのでしょうか?
それはブライダル業界の努力の結果です。
日本において6月は梅雨の時期で、1年を通してもっとも雨の日が多い時期となります。この時期に結婚式を挙げるとなると、屋外での挙式は難しいですし、出席していただく方にもご足労をかけてしまいます。また、希望する演出ができなかったり、湿気でお料理が痛んだりする心配も出てきます。
そういったことから6月の結婚式場は業績不振に陥ってしまいます。そこで、現状を打破しようと取り入れられたのが、このジューンブライドの文化なのです。
昭和42~43年にかけてキャンペーンが行われたのですが、これが海外にあこがれを持つ若者に大ヒット!一気に日本中に広まるきっかけとなりました。
では、実際6月に挙式をするカップルは多いのでしょうか?
一時はバブル経済の影響もあって6月に海外で挙式を挙げるカップルも増加し、さらに、日本特有の文化である大安の日に挙式をすると縁起が良いということも合わさって、6月の大安の日には料金が高くても結婚式をあげたいというカップルが多くいました。
現在はどうかというと、実は昔ほどではありません。
やはり気候のいい10月11月が一番人気であり、雨の多い時期は来客へ配慮し避けられることがあるのと、6月が依然として料金設定が高めであることが理由としてあげられます。
今は考え方も多様化していて、縁起のいい日にこだわらない人もいます。
それぞれが思い出に残る式を挙げ、幸せになれることが何よりも大切です。
ただ、6月はヘラが司る月ということには変わりありません。いい家庭を作るためにヘラの力を借りるというのも1つの手かもしれませんね。